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骨粗鬆症
骨粗鬆症とは、骨量(単位容積あたりの骨の量)が異常に減少し、骨折しやすくなった状態を言います。もう少し詳しく言うと、骨は、骨を作る速度(骨芽細胞)と骨を吸収する速度(破骨細胞)とのバランス;古い骨を壊し、新しい骨を作る、で成り立っています。形成速度より吸収速度が速くなると骨に小さな穴が空いた状態が作られます(osteoporosis)。 閉経後の女性に多くみられますが、男性も例外ではありません。また、大腿骨骨折、股関節骨折は高齢者の寝たきりの原因となり、well-agingを妨げる大きな要因となります。
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原因
女性では、閉経により女性ホルモンが減少すると、骨量が著明に減少します(女性ホルモンであるエストロジェンには骨を作る骨芽細胞の働きを高める作用があります)。また、加齢に伴っても骨量は自然に減少しますし、腸管からのカルシウムやビタミンDの吸収も低下してきます。また運動不足や、太陽に当たらないこともカルシウムの吸収を悪くします。 転んで足(大腿骨)を骨折し動けなくなったり、転んだ時に手をついて手首に近い橈骨や上腕の骨(上腕骨)を骨折することがあります。また、しりもちをついて転ぶと脊椎(腰椎や胸椎)の圧迫骨折を起こすことも間々見うけられます。
診断
骨粗鬆症の診断には、骨塩量測定を行います。 当クリニックでは、レントゲンを用いて、指の骨の骨塩量を測定し、コンピューターで解析します。御予約はお電話でご連絡ください。
予防と治療
1.食事:カルシウム(乳製品)とビタミンDの摂取が重要です
2.運動:運動は、骨塩量の減少を予防します。運動とは、骨に刺激を与えること、ただし強い刺激を与えれば逆効果ともなりかねませんから、弱い運動(ウォーキングなど)を、コツコツ継続的に行うことが重要です。また運動することで筋肉の発達も刺激され、骨折の予防につながります。
治療
薬で、カルシウムやビタミンDを摂取することが可能です。近年、使用される様になってきたビスフォネート系薬剤は、骨を壊す破骨細胞の働きを抑えることで骨を強くするお薬です。詳細はお尋ねください。