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便秘症
便秘は高齢者でよく起こります。加齢に伴う大腸の機能的な変化や蠕動運動の低下によって、便が大腸を通過するのが遅くなります。また色々な種類の薬が処方されていて、それらのいくつかが便秘を引き起こし易い事もあります。脳血管や心臓の病気をすると、それをきっかけに便通が遅くなります。また、直腸は年齢とともに拡張し、たまる便の量が増えて便が硬くなり排便しづらくなります。
原因
薬の副作用 便秘も薬の副作用の一つであり、殊に抗生物質や抗うつ剤、咳止めには便秘になりやすいものもあります。
腸の動き(蠕動運動)の低下 加齢に伴い腸自体に拡張(緩み)が生ずること、腸の動き(蠕動運動)が低下することなどにより、便の腸内での停滞時間が長くなり、そのため水分がより多く吸収され、便が固くなります。
水分不足 ご高齢の方の中には、尿漏れやトイレが心配で外出時や就寝前には水分を取らないようにしている方も多いようです。また、喉の渇きを感じなくなることもあるようで、結果として水分摂取が少なくなってしまい、便が固くなりがちです。
骨盤、直腸筋の筋力低下 手足の筋肉が弱ってくるのと同様、排便に関与する骨盤、直腸の筋肉も弱くなり、結果として便を出す力が少なくなってきて、便秘になります。
予防と治療
食事
しっかり食事をとること、野菜など繊維の多いものを摂取すること、水分もこまめにとること、そして適度な運動をすることが大切です。食物繊維には水溶性の食物繊維(昆布、わかめなど)と不溶性の食物繊維(キャベツ、レタス、ゴボウなどの食物)がありますが、両者ともに摂取するようにしましょう。また腸内細菌を正常化するためにも、ヨーグルトなどの乳酸菌食物、飲料も効果的です。
運動
骨盤筋を強くすることは排便機能を若く保つために大切です。ぜひ、クリニックで一度ご相談ください。