逗子銀座通りクリニック

逗子市の内科、外科、心療内科、老年内科 逗子銀座通りクリニック

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診療案内

甲状腺外来

甲状腺は、生きていくのに重要なホルモンを作る臓器です。甲状腺ホルモンに異常が生じると、全身に様々な辛い症状が現れ、“調子が悪い”状態になります。また容貌や性格が変化してしまうこともあります。原因が判らないために、気のせい、ただの怠け者、うつ病とか誤解されている人も少なくないのです。一説には20人に1人はバセドウ病や橋本病など、甲状腺に異常があるとも言われています。当クリニックでは診断、定期的な治療、経過観察に対応いたします。
 

 

バセドウ病(甲状腺機能亢進症)

頻度:女性では男性より5倍多く見られます。
新陳代謝が活発化し常に運動しているような状態になります。そのため、脈拍が速く、汗を多くかき、暑がりで疲れやくなります。また、精神的には、落ち着きが無く、いらいらし、不眠傾向となります。食欲は増しますが、食べても体重が減ってしまいます。 眼球突出はバセドウ病の代表的な症状ですが、眼球突出をきたす割合は3割程度、特に喫煙している方に多くみられるため、禁煙することが重要です。(症状チェックシート

 

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンの低下ときたす原因にはいろいろなものがありますが、橋本病と呼ばれる慢性甲状腺炎はその代表的なものです。(症状チェックシート

慢性甲状腺炎(橋本病)
橋本病は自己免疫性疾患(自分の組織に対する抗体ができてしまい、自らの組織を攻撃することで病気を引き起こす疾患群)の一つです。遺伝的にも家族内で発生することが多く、女性に多くみられます(男性の6-8倍)。
症状と所見
寒がり、皮膚の乾燥、倦怠感、息切れ、便秘、下肢のむくみ、脱毛、生理不順などがみられます。むくみのため体重は増加気味、眉毛は細く、外側が脱落します。血圧は上が低くなり、上と下の差(脈圧)が小さくなり、脈の数が少なくなります。
動作は緩慢となり疲れやすく、声は低くなり、記憶力や記銘力も低下します。

潜在性甲状腺機能低下症
 甲状腺ホルモンであるFT4、FT3は正常範囲内で、甲状腺刺激ホルモン(TSH)のみが高い病態を、潜在性甲状腺機能低下症と呼びます。
この状態でも、心臓血管系、脂質代謝(コレステロール)、精神心理症状に影響を与えることがあり、将来的に虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症)の発症と関連するとの報告もあります。
状況を見て、治療の適応をご相談します。

 

甲状腺疾患と精神神経疾患の関連

甲状腺機能と精神心理症状には強い関連があることがしられています。
気分障害の患者さんの1-4%に甲状腺機能亢進症が、4-40%には甲状腺機能低下症があるといわれています。うつ病と思い込んでいたら実は甲状腺ホルモンの異常が原因であったということもまま見られます。
甲状腺機能亢進症
 不安、気分変調、集中力の欠如、焦燥感などが見られます。異常が強い場合には躁状態やうつ状態が起こります。高齢者では特に、活動性の低下、無関心、偽認知症などを呈することがあります。
甲状腺機能亢進症
 精神活動の低下が主となり、抑うつ気分や意欲の低下、無関心、無気力で動作が緩慢となります。これらはうつ病や認知症の症状に似ているため、それらと誤って診断されることもあるため注意が必要です。

破壊性甲状腺炎

破壊性とは言葉が少々物騒ですが、甲状腺組織を壊してしまところからこう呼ばれる病気があります。その代表が無痛性甲状腺炎と亜急性甲状腺炎です。

無痛性甲状腺炎
40年ほど前に確立された病気です。痛みもないのですが、一過性に甲状腺ホルモンが大量に血液中に分泌され、甲状腺機能亢進症の症状を引き起こします。
原因 慢性甲状腺炎のある方で、何らかの理由で一過性に甲状腺組織の破壊が起こり、ホルモンの変調をきたします。
この疾患の特徴は、ホルモンの上昇は一過性で、数か月すると自然に治り、正常のホルモンレベルに戻ってきます。そのため、ホルモン産生を抑えるような薬は使いません。ただ、再発することがしばしばあり、ある報告では2人に1人は再発するといわれています。

亜急性甲状腺炎
発熱と共に甲状腺部(前頸部)に強い痛みが生じます。多くの患者さんはのどが痛いとのことで来られますが、実際には甲状腺が腫れていたく、首を触ると非常に強い痛みを訴えます。血液の検査でも著名な炎症反応の上昇を認めます。この場合にはステロイド剤を内服すると早期に症状は改善します。ホルモンのレベルは一過性に上昇し、甲状腺機能亢進症の状態に、続いてホルモンが低下して、機能低下症になることが多いようです。

結節性甲状腺腫

結節性甲状腺腫
結節性甲状腺とは?しこり(腫瘤)のある甲状腺を総称して結節性甲状腺腫と呼びます。甲状腺の腫瘤には良性と悪性があり、悪性の腫瘤の多くは甲状腺がんです。結節性甲状腺腫のあるかたのほとんどは、甲状腺機能(甲状腺ホルモンレベル)は正常ですが、まれに、ホルモンを過剰に産生し甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状を呈することもあります。

良性結節

甲状腺腫
 腫瘤は通常1箇所、時間の経過と共に大きくなることがありますが、症状(例えば呼吸苦や物が飲み込みにくいなど)を呈することはありません。
腺腫様甲状腺腫
 複数の腫瘤が形成されます。甲状腺全体にできると甲状腺がはれた様にみえます。
のう胞
 腫瘤の内容が液体のものをいいます。内容は黄色からチョコレート色までいろいろ、性状もさらさらした液から粘度の高い液体までいろいろです。

悪性甲状腺結節

甲状腺癌
甲状腺がんは内分泌癌の中では、もっともよくみられる癌です。最近は甲状腺超音波検査が健康診断の中に入っていることも多く、検診で甲状腺腫瘤が見つかることも少なくありません。
種類
 甲状腺にも癌が発生します。組織型により、以下のように分類されます。
 1) 乳頭がん:甲状腺がんの約90%を占めます。進行は遅く、手術が第1選択となります。
 2) ろほう癌:残りの5-6%はこのタイプです。これも比較的進行は遅く予後(たち)のいい癌に属します。
 3) ずいよう(髄様)癌:まれです
 4) 未分化癌: 進行が早く予後の難しい癌です
 5) 悪性リンパ腫: 甲状腺にも悪性リンパ腫が発生します。治療で治癒可能な腫瘍です。橋本病(慢性甲状腺炎)との関連が示唆されています。
診断
悪性甲状腺結節
甲状腺がん(乳頭がんや濾胞がん)は大きくなって周りの組織に影響を及ぼすようになるまで無症状の事が多いです。触診後、超音波検査を行いますが、その際、原則的には10mm以上の結節の場合、細胞の検査(細胞診)をおこないます。悪性を疑わせるような所見があれば10㎜以下でも検査することがあります。液体が貯留しているのう胞と呼ばれる結節も20㎜を超えるものでは細胞の検査をしたほうがよいといわれています。
治療
治療は手術で切除することになりますが、元来動きの遅い癌ですし、完全に切除されれば完治できることが多いのであまりご心配はいりません。とはいえ手遅れになれば、再発、再燃もしますので他のがん同様、早期発見治療をお勧めします。
詳細はご相談ください。

放射線被ばくと甲状腺がん

1986年に起きたチェルノブイリ原発事故ではこれまでに6000人の甲状腺がんの発生が報告されています(WHO)。福島の原発事故でも、甲状腺への被ばくが問題視されましたが、チェルノブイリ事故に比較して放出された放射線量は少なく、高い外部被ばく量は観察されていないとの見方が一般的です。また食物なども厳重に管理されているため、内部被ばくも問題ないようです。

甲状腺機能検査

甲状腺機能の異常は、血液検査でわかります。全部で六項目の検査ですが、一回の採血ですべて測定する事ができます。

FT4;遊離サイロキシン、甲状腺から分泌されるホルモン

FT3;遊離トリヨードサイロニン、甲状腺から分泌されるものと(20%)、T4 から変換されてT3になるもの(80%)があります。FT3はFT4よりも即効性で、 4-5倍の活性があるホルモンです。

TSH;甲状腺刺激ホルモン、脳下垂体と呼ばれる脳から分泌されるホルモンで、 T3, T4の分泌調整をします。 

抗サイログロブリン抗体;TgAb又はTGHA⇒甲状腺にあるサイログロブリン(蛋白)に対する自己抗体

抗甲状腺ペルオキシターゼ抗体(TPOAb)=抗マイクロゾーム抗体(MCHA)甲状腺ペルオキシターゼに対する自己抗体、橋本病やバセドウ病では、この自己抗体が高く検出されます。

TSHレセプター抗体(TRAb);甲状腺の細胞にあるTSHがくっつく所(TSHレセプター)に対する抗体(TRAb)で、甲状腺のTSHレセプターにくっついて、甲状腺を刺激し甲状腺ホルモンをどんどん作らせてしまうので、バセドウ病の原因物質と言われています。正常の人は持っていません。