逗子銀座通りクリニック

逗子市の内科、外科、老年内科 逗子銀座通りクリニック

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乳腺外来

乳房には、いろいろな種類のしこり(腫瘤)が発生します。乳腺も他の臓器と同じように、良性の変化がほとんど(約80%)ですが、その一部に悪性(癌)が混ざっているため、定期的な健康診断が重要となります。

触診での良性悪性の区別

色々なことが言われています。良性は弾力のある硬さ、悪性は石のように硬い、良性は周りとの境界がはっきりしていて区別がつきやすいが、悪性では周りとの界はがはっきりしない、良性は指で押すと動き逃げるが、悪性は動かないとか。
一般的には正しいことが多いので一つの目安にはなるのですが、年齢、できる場所や、背景の乳腺組織の変化、またできる腫瘍の大きさや種類、進行具合によっても大きく異なるため、気づかれたときには早めに一度検査をお受けになることをお勧めします。

痛みのあるものは、乳腺炎や血管炎、乳腺症で多いようですが、乳がんでも痛みや違和感に気づく方は少なくありません。ちょっとした変化にも気を留めることも重要ですね。

良性のしこり

乳房にしこりを形成する代表的なものに、線維腺腫、乳腺症、のう胞症などがあります。

線維腺腫
20-30代の女性に多くみられるもので、比較的弾性を持ち、くるっと触ることが多いようです。また表面にあるものはよく動きますが、中にあるものは周囲との区別がつきにくいものもあります。多くは少しずつ大きくなるものが多いのですが、自然に消失するものも少なくありません。ただ中には急速に大きくなる葉状肉腫(巨大線維腺腫)と呼ばれるものもありますので、良性と判断されても定期的に診ていくことが大切です。

乳腺症
30-40代の女性に多い乳腺の変化です。組織学的にいろいろな変化が起こるため、硬くなったり、でこぼこしたり、痛くなったり、その症状はいろいろです。一般的には生理の前に症状が強くなり、生理が終わると軽減することが多いようですが、例外も少なくなく痛みに対し鎮痛剤を使用される方もあるほど症状は様々です。

乳頭分泌物
乳頭から分泌されるものを総称して乳頭分泌物を呼んでいます。多くはミルク色をしたものが多いですが、ジンジャーエールのような透明薄茶色の物も少なくありません。中には出血を見ることもあり、この場合には要注意です。触診する時に乳頭に向かってマッサージしてみるのがコツです。

乳がん
乳がんは乳汁を作る組織や、それを運ぶ乳管から発生する悪性腫瘍の総称です。
これまでは欧米の女性に多い癌でしたが、日本でもライフスタイルの欧米化に伴い乳製品の摂取が高まり、乳がんの発症率も次第に増えてきました。米国では8人に1人が乳がんにかかると報告されており、日本でも約20人に1人が乳がんになると言われています。


乳腺腫瘤の検査

乳腺腫瘤の検査は、1)良性と悪性の腫瘤を区別すること、2)早期発見のための検査、3)乳がんであると確定診断するため 4) 及び 乳がん術後の方の経過観察のために検査を進めていきます。

1) 視触診
医師が見て触ることを視触診検査と言います。問診では、これまでの乳腺の病気、現在の状態、家族の乳がんの既往歴などをお聞きします。視触診では、乳房の左右差や変形、皮膚の状態、乳頭からの分泌物有無、しこりの有無を調べます。
だんだん少なくなっては来ましたが、見ただけでがんと診断がつくほど進行した状態で受診される方も稀に見受けられますす。また、乳腺炎や血管炎(Mondor 病)なども容易に診断がつきます。

2) 超音波検査

乳腺外来

腫瘤を形成するしこりでは超音波検査は有効です。良性と悪性の鑑別、周囲への影響、また超音波ガイド下に細胞の検査をして、良悪性の診断をつけることができます。

3) マンモグラフィ

乳腺外来

レントゲンを用いた乳がん診断方法です。微細石灰化などに威力を発揮します。圧迫してレントゲンを撮るため少々痛いのが難点です。

4) MRI検査
乳管内乳頭腫や周囲への浸潤状況の診断、またマンモグラフィーでも確定診断に至らない時には両者の所見を合わせて検討していきます。米国ではMMGにとって代わる検査法とも言われていますが、一般のMRI装置に加え乳腺撮影用の専門の装置も必要となります。

5)超音波下細胞診検査
当クリニックでは 視触診、超音波検査、超音波下細胞診の検査が可能です。
マンモグラフィーは、逗葉医療センター、医療連携病院である国家公務員共済横浜南共済病院、済生会横浜市南部病院、横須賀共済病院などへ依頼をします。お勤め帰りに検査をご希望の方には、横浜駅や八重洲近くでの検査専門センターとも連携を取っていますので、ご相談ください。